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おひとりさまで一番困るのが、身元保証人をたてられないことです。
アパートメントを借りる時・入院する時・就職する時。
絶対「保証人をたててください」といわれます。

特に困るのが、入院する時の身元保証人の確保。
大学病院などでは、
「身元保証人は正社員」といわれます。 
家族がいても、両親は定年していれば身元保証人になれません。
子どもはいませんから、
これはハナから無理です。 

特に命に関わる医療を受ける時、 身元保証人がいないことについて、  考え・思うことを書いていきます。

1.身元保証人とは

就職や転職で雇用契約の時の身元保証をする人のことです。
身元保証人はもし雇用主に損害を与えた場合、それを補う役割を持たなければなりません。
元々は、雇用契約の時にのみ必要でしたが、それ以外でも身元保証人を立てることを求められるケースが増えています。

医療でも身元保証人は必要です
文面に以下の文章が記載してあります。

「入院費用、それに伴う諸費用は本人及び身元保証人が責任をもって支払う」

「退院や転院を命ぜられた場合は身元保証人の責任において引き受ける」

入院や治療の誓約書に身元保証人が絶対に必
要なのです。

2.身元保証人がいなくて困ること

 
入院・治療ができません。

病院は今まで治療費不払いや身元引き受け人がいなくて、散々痛い目にあっています。
先人様方の悪行のおかげで、「身元引き受け人、ただし正社員に限る」と決まりごとができたのでしょう。

もう一つ、自分の受けたい医療・受けたくない医療の意志確認が本人だけでは決められない
ルールがあります。
おひとりさまがいくら事前に自分の希望を説明しても、「何かあった時に対応してもらわないと」という理由で、身元保証人が生死に関わる場面に同席しなければなりません。

3.身元保証人を親族に頼るデメリット

1)DV被害者・虐待被害者は親族と疎遠にしているケースがある

DV・虐待のサバイバーは、親族と疎遠にしているケースがあります。
支援団体がサポートしてくれればいいのですが、 そうでなければまたDV・虐待加害者と関わらなければならない可能性があります。

近親者が無知であれば、うっかり連絡先が漏れ、また加害者が近寄ってきます。
居場所がバレたら最期命に関わる事件になることは、 みなさん報道でご存知でしょう。

2)高齢者虐待の原因になる

恨みつらみがある老親の介護をしなければならない。
これほどストレスフルなことはありません。
暴力沙汰がなくても、不仲な家族は多いです。

特に在宅療養になった高齢者は、虐待までいかないけど、 虐げられる生活を送ることになります。 遠慮しながら、顔色伺いながら生活するのが幸せなのか、賢明な方ならお分かりだと思います。

経済的余裕がある方が、 介護付き有料老人ホームに親を入居させるのは、理にかなったことです。
不仲で疎遠になった家族に、今更身元保証人になれというのも酷な話です。
せっかく縁が切れて忘れられた関係を、復活させるのは悲劇としか思えません。

3)本人の意向がくつがえされる

「何かあった時は、余計な医療介入はやめて」と本人が意思表示をしても、いざとなったら家族が「なんとかして下さい!」と本人が望まない医療を受けることになります。

日本は家族単位で物事を考えます。
個人の意思とは言いながら、当事者に何かあれば家族を呼び寄せ、家族の意向を聞きます。
勘弁して欲しいんですけどね、この習慣。

ワタクシがおひとりさまでよかったと思うことの一つは、配偶者を持たないことで自分の望む治療と最期が迎えられることです。
老親が存命でも、そこはよく話しておくつもりです。
ワタクシもいいお年だから、老親も静かに最期を迎えたい気持ちは理解してくれるでしょう。

4.まとめー身元保証の公的な制度を作って欲しい

身内に正社員がいて、いつでも身元保証人が確保できる人は少なくなっていますよ。
家族という形自体が、昔と全然違っています。
それなのに行政は、 「家族が責任を持つ」という制度を崩しません。

民間の団体で身元保証人をお願いすると、高額になりますから 余裕がなければお願いできません。
行政、身元保証人がたてられない現実、そこらへん考えてくださいね。

保健医療福祉だけでなく、地域住民が暮らして行く体制を おひとりさま仕様にしないと、
ただ負担がかかるだけです。
家族や雇用が変化している状況に、ついていかなければなりませんよ、行政は。

こういうのを見つけました。
身元保証がない方の入退院支援ガイドブックー 日本医療社会福祉協会
少しずつですが、おひとりさま仕様の世の中が整備できているようです。

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高齢者おひとりさま生活をハックする、 
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