special thanks 山本あすか

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アラフォーになればがん年齢といわれて、
がん検診の項目が増えます。がん検診、一度も行ったことがない@やすじろうです。
乳がん自己検診はしてます。
もし「もしかしてがん?」と思ったら、病院に行きます。
そして積極的な治療はやめてもらいます。
絶対に民間療法・トンデモ医療には頼りません。

2006年にタレント・絵門ゆうこさんが、乳がんの転移で亡くなりました。
2000年に乳がんと診断されて、民間療法を転々として全身にがんが転移した状態になって、標準医療にかかりました。
ワタクシ、絵門ゆう子さんが末期がんをカミングアウトして、「がんと一緒にゆっくりと」「『余命』なんて言葉は嫌い。余った命じゃない。」 などがんの啓発活動をしているのを見て、大変苦々しく思っておりました。

そしてなくなったときにひどく美化されているのも、不愉快に感じておりました。
故絵門ゆうこさんが亡くなった時のニュースです。
絵門ゆう子さん逝く 発信続け最期まで希望

ええ、鬼畜とでも呼んでください。
ワタクシは悪いものでできてますから。
故絵門ゆうこさんの行動について、わたくしが苦々しく感じたことを書きますね。

1.故絵門ゆうこさんはなぜ民間療法を選んだのか

最後まで「負けないぞ」という気持ちで、死んでいきたい シリーズ対談・田原節子のもっと聞きたい ゲスト・絵門ゆう子さん (このリンク、会員になると全文読めます。まあまあ信頼できるサイトとワタクシは感じました。) 

お母さまががんの治療で苦しんだのを見て、現代医療に疑問を持っていたので民間療法に走ったとおっしゃっています。

平成元年に初期がんの手術をしたんですが、2年後に再発して再度手術しました。
その2回とも抗がん剤の副作用がひどくて、3度目に転移が見つかったときは「もう手術は止めよう」と。

それからは健康食品とか足湯とか健康法とかをやりながら自宅で過ごしました。
そしたらとても元気になっちゃったんです。
「このまま治っちゃうわね」って言うくらい。
である日、検査に行ったら「今日は元気になる注射をしようね」と、注射を打たれたんです。
(略)

シスプラチン(商品名ブリプラチン)だったと思います。それから一気に胸水や腹水がたまって、1カ月で亡くなってしまいました。
だからシスプラチンさえ打たなかったら、今でも元気だったんじゃないかって……。

そういう経緯が西洋医学ではなく、民間療法に走った大きな理由ですね。
絵門ゆうこさんのお母さまの時代だと、まだがんの治療は辛くて苦しいものでした。
それに加えてがんの治療成績はまだ悪かった頃。
がん治療に対して不信感を持っても仕方がないとは思います。

西洋医学に不信感を持っても仕方がないとは思いますが、絵門ゆうこさんががんと診断されたのは2000年です。医学は進歩していることは認めたくなかったのでしょうか。
「免疫力を下げる攻撃的な治療が西洋医学」と考えていらっしゃいましたから。

西洋医学や標準医療は否定して「引っかかるもんか」と思っているほどなのに、民間医療を選んだはっきりとした理由がわからない。西洋医学の意見も欲しいけど…といった感じで民間医療との間で気持ちが揺れていたそうです。

2.ワタクシが不愉快に感じた故絵門ゆうこさんの行動

この時の報道を今でもはっきりと覚えています。
民間療法を続けて乳がんが全身に転移、聖路加病院を受診しました。
担当医に「『我慢しちゃったんだねえ』って言われて、救われた。」とコメントされました。

当時の絵門ゆうこさんの行動と発言は、
ワタクシを不愉快にさせました。 「なぜ民間療法を選んで、どうにもならなくなったら西洋医学・標準医療を頼るの?」
「誰から、怪しい民間療法を教わったの?」
「自分を見本にして、民間療法に手を出さないように言わないの?」
聞きたいことは山ほどあり、腹立たしくもありました。

「気持ちが通じ合う主治医を見つけましょう」なんていってますけど、絵門ゆうこさんが聖路加病院のがん治療をよくわかっている医師と出会えたのは、本当に稀なことです。
がんにかかって不安定な気持ちの人は、今かかっている医師を信じなくなるような煽りにしか聞こえません。

気持ちが通じ合うよりも、治療について相談ができる、標準医療を提供してくれる医師で十分でしょう。特別なことを言わないで、がんと診断されたら標準治療をする西洋医学にかかるように啓発しないのかが腹立たしかったのです。

それから「末期がんでも希望が持てる」「できることはたくさんある」と、講演を積極的に行い、演奏会などをしておられました。それも腹立たしく、苦々しく感じておりました。
ただ「理解あるお医者さんに出会って、がんでもこんなに行動できる」と浮かれているとしか見えなかったのです。

3.トンデモ医療・民間療法信者だった人のミッション

あなたひとりがトンデモ医療にかかるのは勝手ですが、それに影響される人もいます。
医師や他の医療従事者とうまくいかなかった、周りがトンデモ医療信者ばかりだったなど理由はたくさんあります。

トンデモ医療に引っかかったら、その害をみなさんに伝えてください。
なぜ引っかかったのか、どこから誘いが来たのか、自分がなぜ西洋医学と標準医療を敵視していたのか。そして西洋医学と標準医療を受けて、良かったのか。 今はSNSがありますし、自分で自由に発信できる時代です。
かかっている病院で患者会について尋ねることもできます。

トンデモ医療を信仰していても、考え直して西洋医学・標準医療に変えることは誰も責めません。それもトンデモ医療の被害者だったあなたから話すことで、より説得力が増すのです。 それがトンデモ医療・民間療法を信仰した人のミッションです。

まとめ

トンデモ医療・民間療法を信仰するのは勝手です。
ですが影響された人に迷惑をかけること、どうにもならない状態を受け入れる医療施設のことも考えましょう。

なぜトンデモ医療・民間療法信者は、手遅れの状態になってから西洋医学・標準医療を頼るのでしょう。どうしようもない状態のあなたを治療する間に、どれだけ真っ当な治療を受けられない人がいるか。

トンデモ医療・民間療法信者の方々、西洋医学・標準医療に乗り換えるのはいいことですが、どうか自分のミッションを忘れないでください。
故絵門ゆうこさんのような浮かれた行動だけはやめていただきたいです。 


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             禍々しいトンデモ医療・民間療法の本が野放しになっています。