special thanks 山本あすか
                    ふるさと納税お得です。

7年間長崎に住んでいた@やすじろうです。
職場から路面電車で20分くらいの、便利のいい場所でした。
スーパーマーケット・ドラッグストア・市役所出張所・市場のある商店街もありました。
長崎の思い出の1つで、商売する気が全く感じられなかった食器屋の大将ことを書きます。

1.やる気のない食器屋の大将との出会い

 食器屋の大将は60歳以上、おそらく子どもは独立してガシガシ稼ぐ必要はもうない感じでした。その食器屋は、商店街の大通りに面したところにありました。人通りが多くて立地がいいのです。 長崎に引っ越して生活用品を買い揃えていた時に、食器がざっくりと陳列してあったのがその食器屋でした。

 そこで蓋つきの保存容器を買ったのですが、流行りの食器や有田焼や伊万里焼(長崎と佐賀の焼き物)を置いているわけでもなく、普段使いの食器や鍋などが並べてありました。 お店に入っても商品を勧めずに、新聞か何か読んでいた気がします。ゴリ押しで商品をすすめない大将でした。

2.やる気のない食器屋の大将の商売

 女の子が好きな雑貨の食器や、調理小物、高価でないけど手頃な値段の波佐見焼や伊万里焼の食器を置いて、お店のレイアウトを考えると、商売繁盛する食器屋でした。人通りはある・近くに住宅地がある・大学生が多い場所だから、好条件な場所にあるのです。  

 ですが大将は、流行に全く関心のない品揃えで、レイアウトも無関心。ざっくりとお皿や急須などを並べていました。気が向いたらほこりを取っていたくらいで、まったく商売っ気がなかったです。時々レジにいないので、ちょっと声をかけながら奥を覗くと、お店と自分の部屋の境目のところで友だちと一杯引っ掛けながらお寿司をつまんでくつろいでました。

 よくお店に友だちが来ていて、お茶を飲んで世間話をしていました。 それでも全然感じ悪いと思わなかったのは、「すみませーん!」と声をかけると飛んできてくれたのと、いつも笑顔で話をしてくれたからでしょう。  
 そんな感じのゆるーい経営をしている食器屋でした。

3.満を持しての店じまい

 地元に帰る1年前くらいから、閉店セールが始まりました。大将、身体悪くしたのかと心配しましたが、見た感じ元気そうでした。自営業だしもういいだろう、と閉店を決心したのでしょう。 閉店セールの時は、張り紙が華やかだった覚えがあります。  

 2ヶ月後くらいに、きっちり店じまいをしていました。大将はどうなったかというと、店舗と自宅が一緒なので店を閉めてもそこに住み続けていました。商店街のイベントがあれば参加して、商店街の馴染みの人たちとお付き合いをしていました。ずっとそこで商売してこられたんだから、昔から付き合うがあるご近所さんはが多かったんでしょうね。  

 
 食器屋の大将のことは自営業のメリットを見た感じがしたので、覚えているのでしょう。 勤め人は定年退職した後どうするか、ビジョンがない人は必死で考えています。ですが自営業だと定年がありません。自分のペースでゆるゆると働き続けることができます。

 子どもに店を継がせることもない、自分が食べていくだけでいいから、別に店を続ける理由はなかったと勝手に思っています。 なかなかうらやましい高齢者生活を送る大将、元気でいらっしゃるかなあと今でも時々思い出します。

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高齢者おひとりさま生活をハックする、 
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