special thanks 山本あすか

                    ふるさと納税お得です。


 積ん読消化中の@やすじろうです。 ナイスなTwitterをなさるめいろま氏著作「脱暴走老人」、読了しました。


 シニア向けに書いておられますが、これ今の若人に読んでいただきたいです。 イギリスのシニアの生活・資産運用という構成ですが、気づかされるのは日本人が都市づくりやライフスタイルを全く考えていなかったこと。しかも高度成長期に「働き続ける・成長し続ける」としか考えていなかったこと。

 日本は見事に人口政策だけでなく都市づくりや老人福祉にも失敗しました。 この本で気づかされた、ワタクシたちが成熟社会を作れなかった失敗を書いていきますね。
 

失敗その1:住むだけの住宅地しか作らなかった

 高度成長期の住宅政策で、郊外に団地や住宅地を作りましたが、本当に「住むだけの場所」しか作りませんでした。憩いの場所も、知識を得る場所も全くなし。買い物するにも商店街やスーパーマーケットは一か所に固まってあるだけ。

 ワタクシは当時の新興住宅地に引っ越して育ちましたが、こども心に息苦しさやつまらなさを感じていました。弊note勉強の仕方がわからない-本屋と図書館がない地域で育つということをご参照ください。

 人口減少が始まってから、かつてのニュータウンは過疎化が止まりません。自治体の予算不足で道路などのインフラが老朽化しても、メンテナンスができません。歩道や道路は凸凹で、歩きにくいことこの上なしです。その上景色はどこまでも続く住宅と団地だから、散歩してもつまらない。

             公園はあるけどこんな感じ。
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 住みにくい場所ですから、いくら中古物件で価格がお手頃でも引っ越してくる人はほとんどいなくなりました。 今でも空き地があれば、アパートを建て続けています。

建築中のアパートは散歩すると必ず見つかります。
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失敗その2:生活保障だけの福祉を訴え続けた

 ワタクシたちは、ただ「福祉の充実」としかいってこなかったのです。具体的な内容は全く触れず、「老後に安心して生活できるようにしてくれ」としか訴えてこなかったのです。 
 「高齢者に優しいまちづくり」 「高齢者の福祉を充実させます」 絶対に聞いたことがあるセリフですが、何をしてほしい/何をサービスするのか具体的に聞いたことがありません。

 生活保障といっても、お金のことなのか控除できる項目があるのかも、さっぱりわかりません。 公共の乗り物はステップが高く、車椅子で乗るためのスペースがありません。高齢者が集まって楽しめる施設や公園はありません。高齢者は住居を借りられません。

 運転免許を返納しても、公共交通機関がない地域があります。生活費の援助は年々厳しくなっていきます。 ワタクシも「老人が暮らしやすい世の中」と言われても、はっきりと具体的な項目が浮かびません。 漠然と世間様の「お年寄りに優しい」を受け入れてきた結果です。

失敗その3:シニア層のライフスタイルを考えてなかった

 「お年寄りが暮らしやすい世の中」が漠然としかイメージできなかったように、仕事を定年になってから何をするかを考えてなかったのです。定年後に何をするかと聞かれても、答えられない人が多いと思います。

 契約で働く、と仕事を続けるシニアが多いと思います。 では、仕事の他に何をするのでしょう?女性は割と余暇の過ごし方を知っています。映画・旅行・友達と買い物など。お金を使わなくてもショッピングモールのフードコートでお茶をして、などうまくやっています。男性はICTに目覚めて、シニアになって写真を撮り画像加工をして楽しむ人がいます。

 ですが、自分で仕事をしない生活を送る人はかなり少ないと思います。交友関係がなく孤立して、何をしていいのかわからない。だからいつも不機嫌で、公共の場で明らかに自分より立場が弱い人間にクレームをつけて荒れ狂うのでしょう。
 文句を垂れてクレームをつけているのは、シニア層しか見たことがありません。

失敗その4:高度成長期・バブル期の働き方・考え方から変化しなかった

 例えば地方の看護系大学の教員って、おばーちゃんばっかりです。理由は看護学校を定年退職した後、看護系大学からスカウトがあるから。私立大学だと定年が70歳だから、後10年は働けるわけ。自分のステイタスは上がるし、働き続けられるしラッキー!とおばーちゃんたちは喜んでるけど、現代社会はあなたたちの頃より仕事は増えてるし規則も多いのです。

 だからリスクマネジメントも学生の通学スタイルも全然違うことに気付いてない。ハラスメントも知らないから、平気で「学生は教員が来てすぐ講義ができるように準備しておくものだ」「お客さん気分で勉強するんじゃない」と、言い放つ。(立ちっぱなしで勉強するって、ある意味虐待ですがな)

 高度成長期・バブル期の人間は、まず学習する習慣がなくて時代の変化についていけない。同じことをしていれば、勝手に収入が増えて昇格できた時代だから。そのシニア層を雇用し続けることで、若人がすっかり年老いた考え方しかできなくなるデメリットを見ていなかった。  今の人手不足はシニア層を雇い続けると絶対に解決しません。

まとめー失敗からの復活は個人でできる

 老人に優しくないシステムの国で、老人に不便な町に住み、経済的に不安を煽られ、行き先のない生活を送らなければなりません。ですが、絶望するのはまだ早いのです。まだアラフォーなら、いくらでも住むところは選べます。日本でもよし海外でもよし。

 そしてシニア割引や無料で過ごせる場所など、アラフォー世代ならすぐググって探せるでしょう。 あいまいで漠然とした生活保障しか言わなかった世代と同じ轍を踏まないための方法は、アラフォーあたりはわかっているでしょう。

 具体的に何が必要か考えて交渉する力は、今のシニアそうより持っているのがロスジェネ以降の世代です。

やすじろうって何してきた人? IMG_0978
高齢者おひとりさま生活をハックする、 
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