持病を抱える知人が増える年齢になったとしみじみする@やすじろうです。
最近知り合いの夫ががんで亡くなりました。
ご冥福を祈るのですが、がんが進行してどうしようもなくなるまで病院にかからなかったので妻はかなりは悩んでいました。
(その妻も「友達」にしか相談せず公的機関を利用する考えがない人)

ピンピンコロリで末期がんは安らかに逝けると思ってたのかもしれない彼が、どういう経過を辿ったかを説明しますね。
*個人情報なので設定は変えております*
*主に妻から聞いた話です*

目次
1.大腸がんの末期と宣告される
2.全く病院にかからない
3.大量下血で救急車を呼ぶ
4.最終的に在宅療養を選ぶ

1.大腸がんの末期と宣告される

体調不良が続いていたXさん、ある日決心して病院に行った。
検査をして「末期の大腸がん」と告知される。
Xさんは元々病気になっても気にしないし、70代という年齢で死ぬのは本望と考えた。

妻に「大腸がんの末期って言われた」とだけ告げて普段の生活を続けた。
症状があるのかわからない。
彼は自分の不調を妻に伝えなかった。

2.全く病院にかからない

突然の夫の末期がん告知に驚く妻、どうしていいかわからない。
妻が何を聞いても「うるさい!末期がんなんだよ!」しか答えない。
がんは進行して体力が落ちる。
食事が取れなくなり、アイスクリームしか口にできない日が来た。

アイスクリーム以外のものを食べると吐き出し気持ちが悪くなる。
それでもXさんは病院にかからなかった。
妻は問題が起こると自分で解決せず、他人に丸投げするタイプ。
夫が日に日に衰弱するのをおろおろして見ているだけだった。

3.大量下血で救急車を呼ぶ

当然だが治療も何もしてないから痛みや苦しみはある。
苦痛に耐えながら生活していたXさん、 突然大量下血した。
真っ青な顔色で動かなくなる夫を見た妻が救急車を呼び緊急入院となったが、治療で症状が軽くなると「退院する」と自宅に帰った。

搬送先の病院で緩和治療をすすめられたが、病院にかかりたくないXさんは断った。
妻はいつも通りXさんの決断におろおろするだけだった。
大量下血しても入院して輸血をすれば回復するので、Xさんは今まで通りかかりつけ医を持たず暮らしていた。
大量下血するたびに妻が救急車を呼び、回復すればいつも通りの生活をした。

4.最終的に在宅療養を選ぶ

大量下血を繰り返すXさん、さすがに体力がなくなり救急車の搬送先の病院で在宅療養をすすめられた。
妻も夫の体調に振り回される日々に疲れていたので、病院提案した在宅療養を受け入れた。 在宅療養生活が始まったXさん、妻に八つ当たりしまくり次第に意識が混濁して亡くなった。

まとめー安らかな死は平等におとずれない

大量下血した時点で救急車を呼ばなければ、Xさんは望み通りあの世に行けただろう。
だけど治療するかどうするかはっきり話し合ってないから、妻は救急車を呼ぶ。
「いざという時は何もしないでほしい」と医師に伝えれば、何度も救急車を呼ぶ事態になってなかったし
他に選択肢はあったに違いない。

 「末期がんは安らかに死ねる」はXさんの思い込みで、ある程度医療サービスを利用しなければ周りを振り回し自分が苦しむだけである。

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