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弊亡母の遺品整理と手続きがひと段落した@やすじろうです。

元々行政や相談窓口を利用せず、友達や知人に頼って物事を収めてきたオンナがいます。
そのオンナ、夫が末期がんと診断されても医療機関に相談しない行動は想定内。
ところが知人の医療従事者にフリーライドしつづける荒技で場当たり的にやり過ごした結果、最後の最後に救急搬送された病院でようやく在宅医療に納得して無事お見送りしましたとさ。

自分で公式な窓口を利用しない結果、経済的損失以外に信用を失い周りに大迷惑をかけたお話を披露いたします。 賢いみなさまは絶対に知人頼りにせず公的機関に相談しましょう。

1.突然の夫からの告白―末期がんと余命宣告

ある日突然外出から帰ったパートナーから、「俺、末期の大腸癌だって」と聞かされた知人。
パートナーはあっけらかんとして、「うん、余命半年くらいだって」と続けて話して夕食を食べ始めた。これからどうするのか、医者はなんと言ったのか、聞いても「大腸がんの末期だって」としか答えない。 だんだん食事が取れなくなるけど、本人は病院にも行かずいつも通りの日々の生活を送っていた。
オンナはうろたえたけど、そのままパートナーと暮らしていた。

2.どこにも相談に行かない

このオンナ、顔を合わせるたびに「パートナーが末期がんって言うんだけど」と知人に触れ回るのは想定内の行動。診断された病院、社会福祉協議会、地域包括センター、福祉センター、保健センターなどに相談に行かない。  

「病院に相談に行ったら?」「本人に詳しく聞いたら?」としかアドバイスのしようがない。 だって彼女とはそれほど親しくなく、「ちょっと相談に乗ったら全力で頼り切ってくる」性格を熟知してるから。  知人に大変だと触れ回る日々を送るだけのオンナでした。

3.救急車を呼ぶ以外にどうしていいかわからない

全く病院に寄り付かなかったパートナー、案の定突然の下血で救急搬送されました。
彼女にとって初めて自分で行動したことなんでしょうね、「私は救急車を呼んだの」と自慢していた。「左脳で判断したの!だから救急車を呼ぼうって行動できたの!」とトンデモ医療信者の彼女は触れ回っていました。

搬送先でかかりつけを勧められたけど、パートナーが断ったから続けてそのまま放置。
彼女は当然搬送先に相談に行かなかったのは言うまでもないでしょう。

4.仕事のドタキャンが続く

このオンナ、イタリア語教室をしていて、当然クラスがあるわけですよ。
パートナーは治療も何もしないから、当然体調は不安定。
倒れた、吐き下す、だからクラスができない、と仕事のドタキャンが始まりました。

最初は仕方ないな、病気だし大変だよね、と話していた生徒たち。
だけどあまりにもドタキャンが続くのであきれてモノが言えない状態。
退会する生徒が増え、個人クラスも受講生が減りました。生徒が減れば収入も減る。
それでもこのオンナは行動しない。

不機嫌になるパートナーの対応におろおろして、去り行く生徒の背中を見て肩を落とすだけでした。

5.ホスピスに入れると思い込む

パートナーの体調は不安定なままで、倒れると救急車を呼ぶ日々。
ある日突然「ホスピスに入れる」と言い出した。

緩和ケア病棟に入院するなら診察が必要だし予約も必要だし、何より医師の「入院して緩和ケアが必要」と診断がなければできない。  
それも知らないのか、彼女はずっと入院させてくれるのを待っていました。

自分から相談に行かないと入院どころか緩和ケアもできない。
向こうから医療はやってこないことに気づかないのはなぜなのか、深掘りしたくなる心境でした。

6.在宅医療でパートナーを看取る

がんの進行のため体調が悪くなると救急車を呼ぶ回数が増えました。
とうとう搬送先で在宅緩和ケアをすすめられました。
パートナーはようやく治療を受けることに納得して在宅医療を受け入れました。  

このオンナ、パートナーが在宅なら医療を受けると決断したことが気に入らなかったようです。
訪問する看護師の行動をバカにしたように知人の前で真似ていました。
気難しいパートナーの八つ当たりに愚痴っていました。  

在宅医療に切り替えてまもなくパートナーは永眠されました。

まとめー家族が病院に行きたがらなければ自分だけでも相談に行く

このオンナ、パートナーを看取った後常々言っている「日本の医療は最悪だ」を繰り返しております。
最悪なのは望みの医療がふって湧いてくると待っていたおまえです。  

役所や病院は病気した本人しか相談できないと思われがちですが、家族も相談に行けるんですよ。
だからもし家族やパートナーが病気なのに治療したがらない時、あなただけでも相談してください。
治療したがらない家族やパートナーに振り回される必要はありません。  
おばさんと約束だぞ、困った時は自分だけでも相談に行くって。

相談先リンク
地域包括支援センター→自分の住んでる市区町村もワードに入れて検索してね
           https://i.ansinkaigo.jp/shokai/home-care/support-center

がん相談支援センター→https://ganjoho.jp/public/institution/consultation/cisc/cisc.html

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